お呼びでないのに そこにいる

日常の小さな自然についてつづるブログ。

子育ての思い出に紛れ込むカニ

スペシャルプログラム 『ハイハイレース』

レーンの隣ではカニも一緒に疾走!

 

 

 山口市きらら浜自然観察公園が毎月出している「きらら浜公園だより」を読む機会があったのですが、公園で開催したイベントの報告の中で見つけたなかなか衝撃的なイベント、「ハイハイレース」。

 

 きらら浜自然観察公園は私の家からは遠くて(ほんとに遠くて)、実際には行ったことがないのですが、自然観察公園というだけあって、きらら浜に生息する動植物についての観察会やイベントを積極的に行っている……というのは、きらら浜公園だよりで普段から見ています。

 

 でもちょっとこのハイハイレースの強引さには目が飛び出ました。

実際のイベントを見ていないのでどういうハイハイレースだったのかは想像するしかありませんが。

 

「ハイハイレースだけでイベントとしては成り立っている。そこに自然公園らしさをどう絡めるか……そうだ、横でカニを走らせておこう!」

 

 

 そういうことだったのでしょうか……?

 そうならとても楽しい。

 

 

 自分たちの組織に絡めたイベントとなると、自分たちの活動に沿ったものにしなければという使命感のもとに内容を考えるものでしょう。

 先日、自分が加入している市民ボランティアの一環で希望者に工作をしてもらう場をつくりました。それも自然活動のボランティアなので、工作の材料は木の実や木の葉、枝などの自然物です。

 それから隣では手芸のコーナーも用意しました。どうして自然活動系の私たちが手芸のコーナーを置くことになったかは私にはわからないのですが、メンバーのだれかの案だったのでしょう。でも正直、自然活動かと言われると、そうですとは言い難い取り組みではありました。

 イベントが終わってからボランティアのリーダー的な人が、「来年はちゃんと活動趣旨にあったイベントを考えないといけないね。工作もマンネリだし、あまり活動趣旨にあっているといえない」と言いました。

 私もその時は、そうだな、たしかに活動趣旨に合わせた新しい企画を考えなければいけないな。と同意したのです。

 

 

 しかしどうだろうか、きらら浜公園のハイハイレースの報告は。

 ハイハイレースそのものは別に自然観察には関係ない。でも、隣でカニが走っている! 自然!

 これが自然観察公園のハイハイレース!

 

 

 圧力がすごい。好きだ。

 

 

 赤ちゃん対象のイベントに参加したい層をハイハイレースで取り込み、公園に来たついでに参加者の自然観察に親しむ一歩にしてもらえたら、という、地道な自然とのふれあい普及の様子を見たような気がします。

 

 普段からちゃんとした自然活動を継続している組織だからできる力技、それが「レーン横でカニが走るハイハイレース」。

 

 来年もやってほしい。